‘岡山県’ カテゴリーのアーカイブ

【岡山県 瀬戸内市老連】60%が救われた理由

2011 年 7 月 16 日 土曜日 投稿者:wakkie

こんにちは!

たまたまゲートボールの取材が重なり、日焼けしすぎて真っ黒になった本社のワッキーです。

今日は瀬戸内市で行われた老人福祉大会を取材したようすをお伝えしたいと思います。

7月中旬、梅雨明けした瀬戸内は、とにかく暑い!

朝9時の会場に入るときにも、すでに真昼のような気温で、汗が噴きだしてきます。

大会では、会長のごあいさつや来賓の方々からの祝辞があり、表彰式も行われました。会長は、これからの老人クラブ運営の方針を語り、最後に「老連に幸あることを祈る」と、印象的な言葉であいさつを締めくくりました。

会長のごあいさつ

その後の記念講演では、東日本大震災発生直後に被災地で救援活動を行った瀬戸内消防署の方が講師として招かれ、現地での経験をお話しになりました。

プロジェクターでわかりやすい講演

私もそうですが、会場のみなさんの中にも、被災直後の現地を実際に見た人の話を聞くのは初めて、という方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

阪神・淡路大震災で、生き埋めや閉じ込めに遭った人がどうやって助かったかというアンケート調査の結果があります。それによると、一番多い「自力で」が34.9%、「家族に」が31.9%、「友人・隣人に」が28.1%で、「救助隊に」助けられた人はなんと、意外なことにわずか1.7%であった、とのことです。「家族に」と「友人・隣人に」を合計すると60%で、多くの人は身近な存在に助けられていたことがわかります。

講演で紹介されたグラフ

講師の方はその事実を紹介して、次のようなお話をされました。

「ごらんのとおり、大災害の現場では、その地域の救助隊もまた被災してしまう可能性があると考えられます。その時、重要になってくるのが、地域での『共助』です。みなさんの日頃の近所付き合いが、いざという時に命を救うきっかけになることもあります。実際に私が震災の現場に入ったとき、『あのおじいちゃんはここの部屋で寝ていた』というような近所の方の情報が、大変役に立ちました」

地域における『共助』とは、老人クラブの会員であるみなさんがもっとも大切にしていることのひとつです。それだけに、会場のみなさんの表情は真剣です。

講演を傾聴するみなさん

最後に講師の方から、「ハザードマップを見て、避難場所を把握してほしい」との呼びかけがありました。閉会のことばの中で副会長からも、「ハザードマップの避難場所はもちろんのこと、ハザードマップに記載がなくても、自宅周辺の地理をよく知っているみなさん一人ひとりが、近所の安全な場所を確認してみてください」と呼びかけがあり、日常の防災意識を改めて問いかける一日となりました。

さて、大会が終わって外に出てみると、それにしても暑い!太陽が肌を焦がしていくようです。

これから夏が本番を迎えますが、熱中症にも気を付けなければなりませんね。

汗かきのワッキーでした(^_^;)

【岡山県 備前市老連】ああ、やってるよ。

2011 年 6 月 25 日 土曜日 投稿者:wakkie

こんにちは。ワッキーです(^o^)

このたびは、あるたくらみを抱きながら、備前市老人クラブ連合会が行う評議員会におじゃましました。

いつも備前、日生(ひなせ)、吉永の3つの地区に分かれて活動している備前市老連では、評議員会のような機会は貴重です。

だからこそ、「他の地区がやっていることで良いことがあれば、今日はそれを持ち帰り、自分のクラブに活かしましょう」と呼びかけるのは、市老連のI会長。取材の中で、「ウチは地理的にそう多く市老連の事業ができませんが、各地区ではそれぞれ活発に活動してもらっています。市老連のグラウンド・ゴルフ大会を年に1回やっていますが、遠くからでも参加してくれている会員さんを見ると、こちらもそれに応えなければと思います」と話してくださいました。

会長は市老連の活性化を考え、今年度もアクションを起こします。

評議員会のようす

さて、それでは会長に聞いてみましょう。

ワッキー「ところで…備前市で、まちおこしのために何かやっていませんか?会長の地元とかで」

会長「ああ、もしかして日生の『カキオコ』のこと?やってるよ」

会長、ありがとうございます。実は私、それが気になって気になって仕方がなかったんです。会長がおっしゃった『カキオコ』とは、牡蠣の入ったお好み焼きのこと。

我がたくらみは成就せりヽ(^o^)丿

さて、ここからグルメの話になります。

みなさんご存じですか?

「B級ご当地グルメの祭典!B-1グランプリinHIMEJI」

日本全国津々浦々から、ご当地ならではのグルメが一堂に会し、地域をPRすることを目的とした、今年で第6回を迎えるまちおこしイベントです。

『日生カキオコ』がB-1グランプリに参戦すると聞いて、早速行ってきました。

日生カキオコを探してみると…

発見!

ありました!たいへん盛況にやっています。

牡蠣がシーズンを迎える本番の11月ではもっと盛り上がるでしょう!

たくさんのカキをのせて

こんがりと焼きます

おいしそうですね~。

店の人にお話を伺うと、備前市老連の皆さんがよく利用する店の方や、ある地区会長の親戚の方などもいらっしゃいました。

まちの人々が一致団結して、まちおこしをしようという情熱が伝わってきます。

みなさん、ぜひ『日生カキオコ』ご賞味あれ。

食いしん坊のワッキーでした(^_^)/

【岡山県 備前市】備前焼…その後。

2011 年 5 月 30 日 月曜日 投稿者:wakkie

こんにちは。

備前市の備前焼教室をご紹介した前回のブログで、陶器といえば「湯のみ」と連想したワッキーです。

もしかすると前回のご紹介で備前焼に興味をお持ちになった方がいらっしゃるかもしれないので、今日は、少し詳しく備前焼について紹介したいと思います(実をいうと、私が一番興味を持ったのですが)。

備前焼は、平安時代の須恵器の流れをくんでいるといわれ、現在のような備前焼が確立されたのは桃山時代であるともいわれます。特に室町時代から桃山時代にかけての備前焼は古備前と呼ばれ、蒐集家にも人気があります。

そんな長い歴史の中で少しずつ洗練されてきた備前焼ですが、その原材料となる「土」は無限ではありません。なぜなら、備前以外でとれた土を使うとそれは備前焼ではなくなるからです。陶芸家の人々は自身で土を確保しているのですが、その残りが自然の中にどれだけあるか、つまり、あとどれだけ備前焼を作ることができるのか、ということは、誰にもわかりません。

ところで、前回のブログでもご紹介しましたが、作り手としては「窯出し」が一番の楽しみ、とのことです。

そこで気になるのが窯で焼いている現場ですが、備前焼は約1200度の温度で、1週間から10日間ほど焼き続けます。そのために使われる薪は、窯の大きさにもよりますが、なんと2万本ともいわれます。

2万本!?

窯の中は一体どうなってしまうのでしょう?

答えは簡単。『数日間にわたって薪を入れ続ける=灰で埋まる』となります。

私も初めて知りました。灰に埋まった備前焼。窯出しした後にやることは、こびりついた灰を洗い流すことなのだとか。

しかし、そんな灼熱の数日間で焼き尽くされるからこそ、あの自然な味わい、あの、何とも言えない独特の風情が生まれます。陶芸家のみなさんは自分の理想の陶器を求めながら、今日も窯出ししているのでしょうか。

私もなんだか無縁ではなくなってきたような気がしますので、今度取材でおうかがいする時に、前回ご紹介した「Nさんの教室」をのぞいてみようかと思います。

備前焼の湯のみ

ちなみに…

窯出しをするための「窯」そのものですが、幅3メートル、奥行き10メートルほどの窯を作るのに、400万円~500万円かかるのだそうです…

ワッキーでした(^_^)/

【岡山県 備前市】1200度の楽しみ

2011 年 4 月 25 日 月曜日 投稿者:wakkie

こんにちは。神戸本社のワッキーです.

みなさんは、「瀬戸物」や「唐津物」といえば、何を思い浮かべますか?

越前焼?あるいは清水焼?それとも、備前焼?

焼き物に詳しくない私は、陶器と言われれば「湯のみ」と答えてしまいます(笑)

ただ、ガラスやプラスチックでできている容器とは違って、焼き物には独特な色合いがあるなぁ、とは思います。作り方も面白そうで、ろくろでクルクル回す作業を一度はやってみたいものです。

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「最近は生徒が減ってきているんです」

と悩みを打ち明けてくれたのは、備前市で備前焼の陶芸教室に通うNさん。Nさんは陶芸教室の生徒であるとともに備前市老人クラブ連合会の会員でもあり、私たちは「備前市老連だより」の紙面づくりを通じて出会いました。

「今でだいたい20人ぐらいの生徒がいます。僕はこの教室に通って5年くらい。長い人で、う~ん、おそらく20年以上通ってるんじゃないかなぁ。陶芸教室自体は25年ぐらいやっています。生徒の平均年齢はやや高めです。85歳くらいの人が1人か2人ぐらいいますね」

と話すNさん。その陶芸教室の様子がこちら。

教室では、先生はアドバイスをしたり、簡単な手伝いをするだけ。あとは生徒のみなさんが各々でテーマを決めて、自由に制作します。

集中しています

そして、ベテランの方から初心者の方まで、みんなが楽しみにしているのが窯出しです。自分の作ったかたちが、およそ1200度ともいわれる窯で焼いた後に、どんな色あいになるのか。経験のない私でも、気になってしまうくらいです。

みなさんの出来上がった作品がこちら。

見事な出来栄えですね!

器だけかと思っていたら、動物をモチーフにした作品などもあって、とてもバラエティーに富んでいます。

「毎年10月に備前市で行われる『備前焼まつり』には、私たちの作品も販売されます。来場されるみなさんに、ぜひともご覧いただきたいですね」と話し、備前焼の面白さをもっと多くの人に知ってもらいたいというNさん。

なるほど。生徒が減ってはいるけれども、それは、備前焼の魅力に接する機会が、人々のあいだで減っただけかもしれません。

備前焼の魅力にふれて、その面白さを知った人なら、誰もが「1200度」を楽しみにするはず。私は今回の取材をさせていただいて、そう思いました。

Nさん、 今後もユニークな作品を期待していますね(^_^)

岡山県瀬戸内市「気になる地名」

2010 年 12 月 22 日 水曜日 投稿者:wakkie

みなさんこんにちは。

今日は神戸本社のワッキーが、いつも老人クラブの広報紙のお手伝いをさせていただいている、「岡山県瀬戸内市」についてお話ししたいと思います。

さて、ある日のこと、瀬戸内市老連の広報紙を編集していると、私の目に「福岡」なる地名が飛び込んできました。

福岡といえば福岡県ですが、このたびの福岡は、瀬戸内市長船町にある地名のひとつです。九州の福岡と、中国の福岡。何か関係があるのでしょうか?

……気になる!

というわけで調べてみたところ、2つの福岡に接点があることがわかりました。

瀬戸内市のあたりはかつて備前と呼ばれ、長船町にある福岡は、鎌倉時代から江戸時代にかけて吉井川の水運によって「備前福岡市」(びぜんふくおかのいち)として栄えた地域で、当時は西国有数の賑わいだったといわれています。

備前福岡市のようす

この地では「福岡一文字」や「備前長船」といった有名な刀工派閥が生まれていますが、その名を一度は耳にしたことのある方も多いのではないでしょうか。

刀といえば武士ですが、この福岡の地で武士として成長した武将に、これまた有名な黒田氏がいます。

黒田氏は、黒田重隆の時代に備前福岡より播磨国に入り、姫路城の城代となってその身分を高めました。しかし、黒田氏といえばなんといってもこの人、黒田官兵衛です。

黒田官兵衛

関ヶ原の戦いで大きな戦功を立てた、黒田官兵衛。その後は鮮やかにその身を政局から引きますが、同じく関ヶ原の戦いで活躍したその子、長政は、徳川家康より勲功第一として九州の筑前国に封じられます。

黒田長政

姫路城城代となった重隆から4代目となる長政。戦乱の世が平定されて、黒田の名を確たる大名として全国にとどろかせたその思いは、どのようなものだったのでしょうか。

父・官兵衛の意思をついで黒田氏を率い、筑前国に移った長政は、その新しい城下町に、黒田氏ゆかりの地の名称をとって、「福岡」と名付けました。まさにこれが、現在の「福岡県」や「福岡市」の名称の由来となっているのです。

いやはや、地名ひとつをとっても、そこには深い歴史と、時代を生きた人々の思いがあるものです。

そんなゆえんを持つ「備前福岡」のある瀬戸内市に、みなさんも一度訪れてみてはいかがでしょうか。

ワッキーでした♪

【岡山県 備前市老連】雄大な自然に囲まれて

2010 年 11 月 24 日 水曜日 投稿者:micromen

第6回を迎えた備前市老連のグラウンド・ゴルフ大会が

11月9日、吉永B&Gグラウンドにて開催されました。

あたりはこんな素晴らしい景色

広大な山々に見守られ、

参加した240名の会員たちは元気いっぱいにプレー。

風が強くなかなかうまくボールが転がらず

みなさん苦労していたようですが…

あっホールポストが!

「強風なんてなんのその!」とばかりに

広いグラウンドには笑顔と歓声が響きわたり

大変盛り上がった大会となりました。

【岡山県 瀬戸内市老連】やっぱり秋はスポーツ♪

2010 年 10 月 19 日 火曜日 投稿者:dai2

10月1日瀬戸内市老連邑久支部の老人スポーツ大会が開催されました。

今年で6回目を迎える毎年恒例の事業、でも6回は合併後の開催回数で、旧邑久町の時から行っている歴史ある大会です。

当日は邑久支部のみなさんが、なんと約400名参加…

体育館が狭いんではなくて、参加者が多いんです。

準備体操は念入りに

本日の競技は、ゲート通し、輪投げクロリティー、グラウンド・ゴルフ、玉入れの4種目。地区毎に8チームに分かれて得点を競います。

競技開始と同時にチームメイトへの声援が会場に響き、第1種目「ゲート通し」では見事ゲート通過に拍手喝采、惜しくも外れた人は苦笑い。

会場は笑顔笑顔のオンパレード、身体を動かし、元気に笑う。

邑久支部の元気の源はここにあった!!

でも、どのチームも優勝を目指していますので、競技は真剣。

無邪気な子供の心と勝負にかける大人の真剣さが見えたスポーツ大会でした。

【岡山県 瀬戸内市老連】暮らしやすい町の実現には…?

2010 年 7 月 31 日 土曜日 投稿者:c-admin

6月30日(水)、瀬戸内市老人クラブ連合会総会が、瀬戸内市保健福祉センターにて開催され、記念講演として、「長野県に学ぶ老人大国」と題した講演がありました。

なぜ“長野県”なのかというと、このような理由があります。

◎老人医療費が全国最低

◎高い有配偶者老人世帯率

◎低い離婚率・高い持ち家率

◎高い高齢者就業率

……などがあります。

もちろん上記のような社会の実現には、社会の協力が必要不可欠。でも、当の高齢者も心掛けるべき事はたくさんあります。

例えば、よく言われるのは「長野県は医療費が全国最低である」ということ。

これは同時に、「高い高齢者就業率」や「高い在宅終末期医療率・短い在院日数」が関わっていると言えますが、それ以前に、元気な高齢者が多いということでもあります。

高齢者が地域の中でいきいきと暮らし、例え病気になったとしても信頼できる家族の手で看護や介護を受けることができること、これが医療費の軽減に繋がります。
このように、地域・家族・高齢者が互いに支え合い思いやることが自然と暮らしやすい町の実現へと結びついていくのではないでしょうか。

講師の青山先生は、医師であるご自分の立場からみた考えを、笑いを交えながらお話しされました。

少し考えさせられる内容ではありましたが、講師のユーモアを交えた講演内容に会場からは度々笑いも起こり、面白くも納得させられる、そんな講演でした。