【岡山県 備前市】1200度の楽しみ
2011 年 4 月 25 日 月曜日 投稿者:wakkieこんにちは。神戸本社のワッキーです.
みなさんは、「瀬戸物」や「唐津物」といえば、何を思い浮かべますか?
越前焼?あるいは清水焼?それとも、備前焼?
焼き物に詳しくない私は、陶器と言われれば「湯のみ」と答えてしまいます(笑)
ただ、ガラスやプラスチックでできている容器とは違って、焼き物には独特な色合いがあるなぁ、とは思います。作り方も面白そうで、ろくろでクルクル回す作業を一度はやってみたいものです。
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「最近は生徒が減ってきているんです」
と悩みを打ち明けてくれたのは、備前市で備前焼の陶芸教室に通うNさん。Nさんは陶芸教室の生徒であるとともに備前市老人クラブ連合会の会員でもあり、私たちは「備前市老連だより」の紙面づくりを通じて出会いました。
「今でだいたい20人ぐらいの生徒がいます。僕はこの教室に通って5年くらい。長い人で、う~ん、おそらく20年以上通ってるんじゃないかなぁ。陶芸教室自体は25年ぐらいやっています。生徒の平均年齢はやや高めです。85歳くらいの人が1人か2人ぐらいいますね」
と話すNさん。その陶芸教室の様子がこちら。
教室では、先生はアドバイスをしたり、簡単な手伝いをするだけ。あとは生徒のみなさんが各々でテーマを決めて、自由に制作します。
そして、ベテランの方から初心者の方まで、みんなが楽しみにしているのが窯出しです。自分の作ったかたちが、およそ1200度ともいわれる窯で焼いた後に、どんな色あいになるのか。経験のない私でも、気になってしまうくらいです。
みなさんの出来上がった作品がこちら。
見事な出来栄えですね!
器だけかと思っていたら、動物をモチーフにした作品などもあって、とてもバラエティーに富んでいます。
「毎年10月に備前市で行われる『備前焼まつり』には、私たちの作品も販売されます。来場されるみなさんに、ぜひともご覧いただきたいですね」と話し、備前焼の面白さをもっと多くの人に知ってもらいたいというNさん。
なるほど。生徒が減ってはいるけれども、それは、備前焼の魅力に接する機会が、人々のあいだで減っただけかもしれません。
備前焼の魅力にふれて、その面白さを知った人なら、誰もが「1200度」を楽しみにするはず。私は今回の取材をさせていただいて、そう思いました。
Nさん、 今後もユニークな作品を期待していますね(^_^)