【ニチコミコラム】シニアの力が地域を支える
2022 年 9 月 12 日 月曜日 投稿者:ニチコミこんにちはayaです。
今週から福岡支店より毎週ニチコミコラムを発信していきますのでよろしくお願いいします。
私は、編集課として様々な老人クラブの方と接していますが、入社前は「高齢者=守るべきもの」だと思っていました。しかし、老人クラブの皆さんが熱心に清掃をしたり、花壇の整備を行ったりと地域のために活躍している姿を見て、私の考え方は次第に「高齢者=地域を支える大きな存在」へと変わっていきました。
先日、熊本市老人クラブ連合会のある校区の会長から児童の登下校の見守りを行う「子ども見守りパトロール隊」を16年間続けているというお話をお伺いしました。この活動を始めるきっかけとなったのは、当時、全国的に児童を狙った犯罪が多発していた時代背景があり、子どもたちを犯罪から守るため、自治会長から「地域で何かできないか」と老人クラブに協力要請があったことでした。しかし老人クラブ内ではこの取り組みについて「高齢な会員も多いため体力的に難しいのでは」と反対意見もあり交渉が難航。そんななか、会長が「自分たちに残された時間を人のため、地域のために貢献し、価値ある人生を送りましょう」と呼びかけたところ、今では多くの方にご参加いただくようになったそうです。会長の当時の思いとしては、一般的に老人クラブというと、ゲートボールをしたり、旅行をしてお酒を飲んだりと、自分たちが楽しむためだけの団体というイメージが強かったことを危惧されていました。そこで「健康・友愛・奉仕」の活動をもとに、もっと老人クラブの存在価値を自分たちで高めていかなければいけないと考え「子ども見守りパトロール隊」を設立したそうです。今では、高齢独居老人「独居・準独居(昼間一人)」の生活安定と、社会参加の推進のため、老人クラブと町内の皆さんが協力して友愛訪問活動を行い、おしゃべりをしながら体調の確認などをされています。
ニチコミの経営理念には「誰もが いつまでも活躍できる社会の実現を目指します」とありますが、老人クラブの皆さんは、年齢や環境に左右されず、自分たちで様々な活動を行い存在価値を高めています。基本は「自分たちで、できることから」そんな老人クラブの存在は、これからの時代ますます注目されると思います。私たちニチコミも、シニアの皆さんの可能性をさらに広げるため、今後もあらゆる活躍の場を提供していきたいと思います。