【ニチコミコラム】人がコミュニティに属するということ
2019 年 5 月 7 日 火曜日 投稿者:ニチコミこんにちは
そして「はじめまして」
ぶにゅきちです。
人は日々、家庭、学校、会社等、何かしらコミュニティに所属し生活しています。
これは何だか普通の話に感じるかもしれませんね。でもこの「普通」がとても重要だなと感じることが、かつて私にあったのです。
実は私はニチコミに入る前、20年勤めた会社を退職し、1年半ほどフリーランスで活動していた期間がありました。その時の話です。
会社員ではないので出勤は不要。クライアント(発注者)とは電子メールか郵便物でやりとりし、自宅で全ての仕事が可能です。家に籠ってひたすら仕事をこなす毎日で、家の外へ出るのは近所のスーパーへの買い物だけ。そんな日々が、半月以上続いた時期がありました。
そうやって忙しく働いていた合間に、コンビニへ公共料金を納めに行った時のことです。会計時に、レジ係の人に「「確認」ボタンを押してください」と話しかけられました。
なんとその瞬間! 私は頭が混乱し、その場でどう反応してよいのか判らなくなってしまいました。軽いパニック症状です。
人と話をしたのは、実に2週間以上前。言葉の意味は理解できても、どう返事をすれば、行動すればいいか出てこない! 人間は、まったく会話がない状況で過ごしていると、簡単なコミュニケーションにも対応できなくなってしまうのです……。
それから私は、なるべく仕事の打ち合わせには取引先へ出向くようにし、趣味サークル等にも入って、人と交わるよう心がけるようになりました。以降、このような症状は出ていません。
日本には、定年制のある企業がほとんどです。私の場合とは少し違うかもしれませんが、定年退職した人も、企業というコミュニティから切り離され、社会の中で突然「無所属」となってしまう点では同じ危険性があるのではないでしょうか?
特に「会社」で多くの時間を過ごしてきた仕事人間には、会社以外のコミュニティを知らないケースが多いように思います。近く定年退職された、またはされるという人がいらっしゃいましたら、ぜひ老後プランの設計・行動の重要な部分に「今後自分が参加するコミュニティ選び」を付け加えていただけたらと思う次第です。
これだけで、グッと毎日の生活が面白くなりますよ!