【ニチコミコラム】大きかった背中を見て想う
2021 年 11 月 29 日 月曜日 投稿者:ニチコミお久しぶりです、Kenchanです。
以前は母の話を書いたので、今回は父の話をしたいと思います。
正直なところ、子供のころは父に苦手意識を持っていました。
遊んだおもちゃの片づけができていないと、窓から庭におもちゃを捨てられたり、帰宅時間が遅くなると鍵をかけられて、締め出しをうけたこともあります。
振り返れば自分の自業自得で怒られて当然のことなのですが、頭ごなしに怒鳴られるので委縮して、怖い存在という認識でした。
そんな父ですが、一度事故を起こし、免停を受けたことがあります。
運転にはそれなりに自信があり、当時の仕事もドライバー的な業務をしていたので、ショックだったのでしょう。
連絡を受けて、実家に戻った時に父を見たのですが、当時に比べてとても小さく見えました。
自分の中では、父はいつまでも大きな存在だと思っていたので、その時初めて父という存在ではなく、一人の人間という目で見ることができました。
そして自分という存在を、きちんと育ててくれたということに改めて感謝の気持ちを持つことができました。
ニチコミの経営方針の基本概念の一つとして、「大切な人がいつまでも元気で参画できる社会」というものがあります。
この大切な人というのは、人によっては様々で、親兄弟や友達、恋人。お世話になった恩師という人もいるかもしれません。
私が最初に思い浮かべるのは親でしたが、その親が元気ではなくなるということが想像できていませんでした。
なんとなく、「大切な人」はいつまでも元気でいるだろうという心が頭にあり、元気だけど年齢が高くなった方が参画し続ける社会を考えていけばというイメージを持っていました。
そうではなく、「大切な人」が元気で居続けるにはどうすればいいのか。
まずはそこから考えていくことが大事だと考えなおしました。
上で話した父ですが、免停期間も終え、当時の小さい背中はなんだったのかというほど、今では元気に運転をしています。
好きなことを行う。生きがいを感じる。
言葉にすればいろいろとありますが、まずは楽しめる何かを持ち続けること。
元気で居続けるには、それが一番大事だということを、改めて父に教えられた気持ちです。
高齢化が進む日本ですが、生きがいを持って行動をすることで、いつまでも社会に参画できるのではないか。
その生きがいを持たせる一助になれれば。
そんな気持ちをもって、これからも励んでいきたいと思います、
Kenchanでした。