【ニチコミコラム】安泰と気の緩み
2022 年 1 月 31 日 月曜日 投稿者:ニチコミお久しぶりですタカオです。
私もこの会社に入って4年半になります。
コラムも何度か書いたのを覚えています。
今の自分とも少し重なりもする、そしてこれからはもっと重なっていくだろうという面白い話を見かけたので紹介しようと思います。
その名も『貞観政要』!!!
ぱっと見全然意味がわからないんですが、本なんです。
なんの本なのかと言うと、
中国の歴史の中で300年も続いた唐時代。の中でも中国史上最高に平和だった時代と言われているのが第二代皇帝の李世民が治めた貞観(令和みたいな物らしい)時代の政治の要点をまとめたから貞観政要というらしいです。
どのような本なのかと言うと、上に立つ事が出来た人間が、そこからどのようにしてしくじらずに継続していくか、という事が書かれている本です。
簡単な要点としては2つあり、
①上に立つまでと、立った後ではやるべき事が全く違う
②上に行けば行くほどその人を仲間や部下の忠告で止められなくなる。
ということでした。
その中でもこの2つ目はかなり幅広い人に当てはまる部分でした。
何故聞けなくなるのか、やはり年数が重なっていき、実績も積んでいくと、周囲の人が忠告どころか意見すら言いにくくなると言います。
しかしこれだけなら少し考えれば対策が出来そうな事でもあると思います。
そこで言われていたのが、この話を聞くという姿勢を、持続する事がとてつもなく困難であると言います。
どれだけ若くから謙虚で優秀な人でも、名誉や地位で安泰を感じた時に、必ず気が緩むというのです。
中国の話に戻りますが、唐の時代以前に滅びていった時代の皇帝も、こういった事に気付かない愚か者なのではなく、非常に優秀な人達ですらそうなっていったのです。
こういった話を読むと、自分はまだ何も成し遂げてもいないですし、トップに立った訳でもありません。ただ5年近く同じ会社で働いているだけでも、謙虚さへの気が緩むということには心当たりがあります。これからはもっと成果を出していこうとも思いっていますので、その時にまた気が緩むのではなく、この時を思い出して謙虚に人の話を聞けるようにして行こうと思います。