【ニチコミコラム】シニア世代の働き方
2019 年 3 月 11 日 月曜日 投稿者:ニチコミこんにちは、オールドパワーです。
一億総活躍社会という言葉が知られるようになりましたが、厚生労働省はシニア世代の介護就職をサポートしています。
とくに、高齢者福祉ボランティアを行っているシニア世代にい対して、介護現場で働く人材になるようサポートする協議会を設立しようとしています。
慢性的な人手不足解決の切り札として、シニア世代の労働力を活用する会社のニーズがあります。
60代半ばを過ぎてもまだまだ元気に仕事ができる人はたくさんいます。このような人たちにもっと活躍してもらいたいと考えるのは自然な発想だと言えます。
ただし、新卒入社の社員とシニア世代とでは40歳程度の年齢差があるので、考え方や価値観は違います。この違いがあつれきを生むこともあります。
さらに、一番難しいのは、シニア世代のモチベーション維持です。シニア世代の活用事例は基本的に「モチベーション」の高いシニアの話ばかりですが、しかし現実的にはそのようなシニアばかりではありません。
それまで役職につき、責任ある仕事を任せられていた人が、定年によって強制的にその仕事を取り上げられ、再雇用後に今までより低い待遇で単純作業のような仕事を任せられるようになったとしたら、モチベーションが維持できるでしょうか?
シニアの人格や、それまでの職業人生で積み上げてきたものを無視することは大きな誤りです。その他、いろいろな問題があります。
今後、日本企業の人手不足はますます深刻化していくと思われます。単純に「人生100年時代」のシニアの雇用を増せばうまくいくわけではありません。
世代という多様性のある組織で働くことは、楽しいこと。シニア世代にはぜひ自分と違う考え方をする人と一緒に働くことを楽しみながら働くことをおすすめしたいです。