【ニチコミコラム】92歳の母から学ぶ
2019 年 3 月 4 日 月曜日 投稿者:ニチコミお久しぶりです。タクヤです。
私事で恐縮ですが、今私は92歳になる母親と一緒に暮らしています。
元気で生活していると言いたいところですが、その母親は去年の冬に椅子から落ちて骨折してしまい要介護3になりました。
手術した病院にしばらくいて車椅子と共にリハビリ病院へと転院して今度はリハビリ生活が始まりました。
私はこのまま車椅子生活になるのではないかと半分諦めていました。退院後の生活は一体どうなるのだろうと不安が心をよぎりました。
と、ここまではちよっと暗くなるような話ですが、ここからがすごいところなのです。
リハビリをやるということが決まって開口一番、担当の若いお兄さんがイケメンだとのたまい、リハビリの時間が楽しみだとのこと。食べ物も好きなものをどんどんリクエスト。骨折前は細かった顔がふっくらとして体重も増えてしまったのです。
そして短期間で車椅子は不要になり、自力で病院内を歩けるようになるまで回復しました。
無事退院した今では付き添いこそ必要ですが、時々杖なしで手を振ってバランスをとりながら元気に外を歩いています。
母親のこの前向きな姿勢は悲観的だった私の考えを見事なまでに打ち砕き、そして考えさせられました。
大切な人がいつまでも元気で参画できる社会。私はその実現に向けて日々格闘していますが、母親のこの肯定的な気持ちこそがその実現の原動力になるのでないでしょうか。普段の仕事の中でこのことを基本として捉えていくこと。母親はそれを私に指し示してくれました。
最近何かと後ろ向きな話題が多い中、身近でそして大切な人が本当の意味で生き生きとしていることこそが何よりも変えがたいことであり、前向きな気持ちがあらゆる全ての問題を解決していくことになると思います。