【ニチコミコラム】エイジレスとは

2019 年 2 月 25 日 月曜日 投稿者:ニチコミ

こんにちは、shigeruです。

 

私の仕事は、全国の各都道府県や市町村ごとの「老人クラブ」の広報誌を作るために、各地域の事業所様を回り、広告を募る仕事です。

 

毎日、私がお話しをさせていただいているのは、会社を経営している「経営者(事業主)」の方が多いのですが、一日に10人の経営者の方とお話しするとして、年間で、延べ2500人の経営者の方とお話ししています。

 

その業種は、工務店・建設会社・製造業・お医者さん・飲食店などさまざまですが、経営者の方の年齢は、20代から90歳くらいまでと幅が広く、毎日いろいろな方とお会いできお話しできることで、とても元気をもらっていると感じていますし、幸いなことと思っています。

 

日本全国に企業の数は、380万社ほどあると言われていますが、私たち日本人の暮らしや命を支えていたり、日本経済を支えている屋台骨と言えるのが、この380万社の経営者の方々であり、いつも感じることは、皆さん「元気」で「かくしゃく」としていることです。

 

その中で、ここ数年とくに感じることが多いのが、「経営者の方は、高齢になっても、まったく年齢を感じさせないほどお元気だ」ということです。

80代で第一線で活動されている方も多く見ましたし、そこには男女のちがいもありません。

自分は老人会の広報誌のしごとをしていて、「老人」という言葉の意味はよく考えることがありますが、こういう方と接していると、「年齢は関係ないな」と感じるときがあります。

「するべき仕事をしていること」が、やはりエイジレス(年をとらないこと)にとってひとつの秘訣なのでしょうか。

 

 

自分も56歳になって、「何歳まで働けるか」と考えることがたまにありますが、最近は、それを考えてもあまり意味のないことだ、と思っています。

私が好きな映画の世界でも、教えられたことがあります。

肺がんのステージ4で、余命3ヶ月という宣告を受けた映画作家・大林宣彦監督は、宣告を受けた翌日からも、凄まじい気迫で、「花筐」という烈々たる作品を撮りあげ、多くの賞を勝ちとりました。

 

「撮影現場では、『死んでる暇がない』と思うぐらい元気が出る。僕は映画という免疫によって、生かされていると思っているんだよ」とお話しされているのを見て、「花筐」と最新作をとても観たくなりましたし、私が観た監督の戦争3部作のうちの2作、「この空の花」「野のなななのか」でかつて映画を観て味わったことの無い凄まじい感動を思い出しました。

 

また、映画監督の新藤兼人さんは、98歳で、「1枚のハガキ」を撮り、この作品もキネマ旬報ベストワンをはじめ数多くの賞を取りました。世界最高齢の作品であったとのことです。

 

 

この2つのことを思うと、「本当のエイジレスを生きる」ことは、何のために生きるのか、という、「生きる目的」の強さとその肉化にあるのではないか、と思っています。

 

自分の人生も、1日1日をただ積み重ねるだけではなく、このことから教えられた悔いのない生き方を、考え、実行する日々にしたいと思います。

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