【ニチコミコラム】こども食堂
2023 年 2 月 6 日 月曜日 投稿者:ニチコミメディアや街中で見かけることの増えた「こども食堂」。
名前を知っているけどあまりよくわからない人も多いかもしれません。これは子どもの支援だけではなく地域における交流拠点などに大きな役割を果たしていることが期待されています。最初は子どもが直面している課題解決に向けて出発しましたが現在は全国に7000以上こども食堂が運営されています。
少子高齢化で子供の数が少ない地域もあります。
コロナ禍で学校行事や祭りが激減している今日、最近はみんな集めて食べることが難しい情勢の中、こども食堂は弁当や食材の配布など様々な工夫がなされています。
増加の原因は食事の提供を通じて、少子高齢化や核家族化が進行中、さらにコロナ禍においては地域のつながりが希薄になっている中、人との関わりや関係性が疎遠になっていますのでますます増加していくのではないでしょうか。
こども食堂は重要な役割を、今後担っているのではないかと私は思っています。
さて、こども食堂の役割は次の項目が考えられます。
・子供の貧困対策
・子育て支援
・孤食対策
・地域交流の活性化
などが思い浮かびます。
こども食堂の多くは民間団体が運営しています。主な運営は地域住民やボランティアがほとんどですが、NPO法人個人で運営されているケースが多い。
現在運営に対しては農林水産省のアンケートでは多くの問題提起が知られてきています
1子供食堂の認知度が低い
(来て欲しい人や家庭の参加が少ない)
2資金の確保
(大半が個人負担となっている組織の持続的拡大ができない)
3スタッフの負担、スタッフの確保
4地域との連携
5リスク管理(衛生面)
(食中毒などのリスク管理が不安)
6会場の確保
などなど多くの問題が指摘されてきています。
今まではこども食堂は民間での取り組みで増加してきていますが、本来はこども食堂は行政の責任で解決されるべき課題だと思っています。
こども食堂が貧困問題を解決するわけではありません。まずは貧困問題を多くの人々に気づいてもらうきっかけとなり人々が問題を知ることがいずれ社会を変えていく動きへとつながっていくのではないかと思っています。
(文責、banquet)