【ニチコミコラム】おばちゃんとの約束

2019 年 1 月 21 日 月曜日 投稿者:ニチコミ

「おばちゃんただいま!帰ってきたばい!」

「あら~、しんちゃんね?」

年末年始4年ぶりに地元に帰って真っ先に向かった先は、幼少期に共働きで夜が遅かった両親に代わって、祖父母とともに私の世話をしてくれた近所のおばちゃんの家でした。

自転車で保育園の送り迎えをしてくれていた、大好きだったおじちゃんの仏壇に線香を上げた後、おばちゃんの思い出話に耳を傾けました。

おじちゃんが天国に逝ってからはや7年、おじちゃんのお葬式に来ていた、顔見知りだった近所のご高齢の方は皆亡くなったそうです。

御年88歳のおばちゃんは「誰かが側にいればいいんだけど最近一人になって、もういつ死んでもいいかなって思うようになったんよ」と言いました。私はおばちゃんのか細い声を聞き、何もできない自分の無力さを恨みながらも「おばちゃん!俺、社長になるからさ!だからまだまだ元気でおってよ!」と言いました。するとおばちゃんの表情が少し明るくなりました。

おばちゃんは笑いながら「しんちゃんが社長さんになるの?おばちゃん10年も20年も待てないよ?社長さんもいいけど、おばちゃんは死ぬまでにしんちゃんのお嫁さんが見たいかな」と言い、私は思いもしなかった返答に戸惑いましたが「分かった!じゃあ俺がとびきり可愛いお嫁さん連れて来るけん、それまでは元気でおらんとダメよ!」と、おばちゃんと約束をしました。

私は改めて「大切な人がいつまでも元気で参画できる社会に」という、経営理念の基本概念の一つを思い出し「ああ、この気持ちか」と再認識しました。

耳も遠くなり、会話もままならなくなってしまったおばちゃん。私が耳元にフルボリュームで喋って会話ができる程度です。身体もすっかり小さくなってしまいました。もちろん血は繋がっていません。だけど、私が今こうして大人になれたのはまぎれもなくおばちゃんのおかげです。おばちゃんとの繋がりがあったから、私は今ニチコミで働くことができています。

おばちゃん、100歳まではまだまだ先は長いよ。俺、おばちゃんのために頑張るから。

「大切な人がいつまでも元気で参画できる社会に」

入社してまだ間もない私ですが、この想いをずっと胸に抱いて、そのような社会の実現を目指し、これから先も誠心誠意努めて参ります。

以上、11月5日に入社したSモンでした。

これからよろしくお願い致します。

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