こんにちは、ヘイムーです。
今回はニチコミの経営理念である「誰もがいつまでも活躍できる社会の実現」について「黄忠(こうちゅう)」という人物を通してお話したいと思います。
黄忠は紀元2-3世紀の中国に実在した、有名な三国志の舞台で活躍した人物です。
小説『三国演義』では、彼は初登場にして60歳近くという高齢者でしたが、三国志の中でも1、2を争う英傑関羽(かんう)と互角の一騎打ち演じるという、華々しいデビューを飾ります。
その後は蜀漢の将軍として劉備(りゅうび)に仕え、常に軍の先頭に立って敵軍に駆け入り、多くの戦功を挙げました。
最終的には75歳にして戦死しましたが、中国では彼の活躍ぶりから、老いてますます盛んな人を「老黄忠(ろうこうちゅう)」と呼びます。
さて、私がニチコミで働いて日々驚いていることは、老人クラブの会員の活力の凄さです。
90歳を過ぎてもグラウンド・ゴルフを元気に楽しまれる方、95歳になっても作品展にて息を飲む作品を出品された方、100歳を超えても演芸大会にて見事に詩を吟じた方…など、老人クラブの会員は「老黄忠」と呼ぶにふさわしい方ばかりです。
老人クラブの行事を取材し、元気に活動されている方々と接する度に「この元気さはどこから来るのだろう?」と驚いてばかりです。
思うに、老人クラブという活動の場を得たことで、人生における新たな生きがいを見つけ、それがあふれる活力につながっているのかもしれません。
しかしながら、高齢者全員が生きがいをもって過ごせているわけでは決してありません。
定年後は突然にするべきことが無くなるので、生きがいを見失い、気力が衰えているという方も多いのではないでしょうか。
そういった方にこそ老人クラブを知っていただき、新たな活躍の場を見出し「老黄忠」になっていただければ、どんなに素晴らしいだろうと思っています。
ニチコミでは「誰もがいつまでも活躍できる社会の実現」を目指して、現在は老人クラブの広報紙作成をメインに行っています。
広報紙を通して、老人クラブで活躍する「老黄忠」の方々を紹介し、また広報紙を通して1人でも多くの方が老人クラブに興味を持ち、そこから「老黄忠」が出てきてくれることを目指して、またその流れを老人クラブだけに止めず、日本の社会にも広げていくことを目指して、これからも邁進してまいります。