【ニチコミコラム】本当の「他力本願」の意味

2020 年 3 月 16 日 投稿者:ニチコミ

どうもお久しぶりです庭師です

今回は楽しい話をしようと思っていたかったのですが、
この前祖父の7回忌でお坊さんが話していた話が身に染みましたのでそのことを話します。

その話というのが「他力本願」の話です。
一般的には「他人の力をあてにすること」という意味で使うと思います。
その意味には自分で努力をしない、人任せ、甘ったれというマイナスの意味が込められていると思います。

しかし本来の意味は違うようで、

本来「他力本願」は、浄土教・阿弥陀信仰で使われる仏教用語になるそうです。

「他力本願」の本来の意味は「阿弥陀仏の本願力・弥陀の本願の力に頼って成仏すること」で、

自身が修行を行い、その功徳で悟りを得るわけではなく、阿弥陀の本願によって救済されることを表します。

「他力」=”阿弥陀如来の力を借りること”、「本願」=”人々が仏になろうとする願い”です。
”本願”は仏が修行している時に立てた誓いのことで、阿弥陀如来の本願によって極楽往生を得ることを表します。

仏様をあてにするということではなく、「他力本願」は「己の修行で悟りを開くのは難しいため、阿弥陀仏の本願力に任せて成仏するという願いが込められたもの」となります。

本来の「他力本願」には、「他人の力を借りる・人任せにする」という意味は含まれません。

つまり人というのは誰かに頼らず全てのことを自分1人では完結できないという事です。
今私達が普段着ている服や、食べ物は誰かが作ったり加工したりしている訳で、力を借りることは恥では無い。
しかし、何もしないでお願いすることは違います。因果応報という言葉があるように善いのも悪いのも、自分が受ける結果のすべては、自分が作るものです。人は一人では生きられない、誰かに頼って生きている。ただ、頼っているだけだと結果は決まってきます。だからこそ自分たちも誰かのために生きていきましょうという話でした。

私達ニチコミもスポンサー様から頼っているだけではなく、頂いた掲載料でその地域の老人会、その地域そのものに返していくことを続けていかなければいけませんね。
自分もですが世界でも誰かのためにという頭で動けばどんな困難にも立ち向かう事ができるはずです。
暗いニュースが続き不安になると思いますが頑張って乗り切っていきましょう!

相手の生きがいが、私のやりがいに

2020 年 3 月 9 日 投稿者:ニチコミ

【ニチコミコラム】こんにちわ、たかおです。

今話題になっているのはやはり新型コロナウイルスですね。
マスクやティッシュ、トイレットペーパーがなくなるなど中々大きな事態になっています。
私も仕事柄薬局に行くことも多いのですが、どこの薬局もマスクが品切れで入荷未定となっています。

そして老人ホームや幼稚園保育園に行くことも多く、老人ホームではマスク着用、手の消毒は勿論ですが、入館前の検温も必ず行うという状況になっています。幼稚園保育園では園長先生や職員の方々が休園の対応に追われて、とても忙しくされております。

このような状況で興味深かったのが、インフルエンザの患者数です。
新型コロナウイルスの影響で手洗いうがいの推奨が強く言われたおかげで、
インフルエンザの患者数が今年に限り激減しているということでした。
日常的な予防がどれだけ効果的かがこれほどわかることは無いと思いましたし、私自身も手洗いうがいを徹底しようと思いました!!!

もう一つ気になったのが、新型コロナウイルスへの世界の対応です。
今までも数百万人から数千万人の死亡者を出した感染症がいくつもありますが、それらに比べるとどうしても小規模だなというイメージを持ってしまっていました。

ただ考え方を変えると、今の状況で大騒ぎをして対策をするからこそ、以前のような世界的に大規模な被害になる事を抑えられているんだろうなと気付きました。
対応に賛否両論はどうしてもありますが、この時点でも対応を行なっているのは頼れる、助かっているのだなと思いました。

私達は老人クラブという高齢者の団体に深く関わっている会社です。
こういった状況で、福祉会や世代間交流が中止になったという話をよく耳にします。
老人クラブは高齢者でも外に出て元気に活動をしたいという思いで加入されている方がほとんどですので、今はとても寂しい状況だと思います。

そんな中で今週たまたま訪問先でよく聞く話がありました。
訪問介護やデイサービスをされている事業所で、広報紙の話しをすると、
「いつも利用者さんに見せて貰っています。」という答えを複数の事業所で頂きました。
その話しを聞いていくと、自分達の投稿や活動が広報紙に載っていると、毎回嬉しそうに話しをしながら見せて貰っている。との事でした。

老人クラブの広報紙には、会員が投稿をした川柳や随想が載っています。
これが会員の一つの生きがいづくりになっている事を日々の中で聞くことが出来ると、私のやりがいになると共に、外に出る機会が減っている今の状況ではより一層会員の生きがいづくりの一つになることが出来ているんだなと感じました。

今はまだ広報紙を専門に扱っていますので、こういった貢献になりますが、もっともっと色々な角度から助けられる、頼られる会社になって行きます!

【ニチコミコラム】大先輩に教えを受けたい

2020 年 3 月 2 日 投稿者:ニチコミ

こんにちは、ビュー坊です。

 

経営理念にある「誰もがいつまでも活躍できる社会」とは、良い社会、強い社会であると思います。

 

わたしは仕事で度々、老人ホームに訪問します。そこには、おじいちゃんおばあちゃんがいて、お食事中であったり体操をしていたりします。

入居者同士で仲良くなって交流も出来るでしょう。

 

ただ、私はその光景を見て「なんだかモッタイナイなあ」と思います。

というのも沢山のご高齢の方々、そのお一人お一人が沢山の経験をされてきたはずです。

いままで培ってきた人生の教訓とか哲学、いまの社会に対する思いとかがきっとあるでしょう。

その人生の大先輩に教えを請えば、日本社会の抱える問題とかたとえば若い人が特に抱える問題とかに、大いに参考になるのではないかと感じるのです。

でも施設にずっといるのであれば、そういう機会は少ないでしょう。私はいつも「あの人やこの人はどんな半生を送ってきたのか聴きたいなあ」とウズウズしながら施設を出ます。

 

私たち株式会社ニチコミが目指すのは「誰もがいつまでも活躍できる社会」です。

たとえばいま社会での活躍と離れてしまっている方も、誰もが何か活躍出来る、活躍するべき要素が必ずあります。

その方達が実際に活躍をすることが出来れば、もっともっと良い社会、強い社会になっていきます。

そういう風潮や仕組みのある社会をつくっていけるように私も毎日の仕事に取り組んで参ろうと思います。

【ニチコミコラム】『生きがい』

2020 年 2 月 25 日 投稿者:ニチコミ

はーい!どうも!すぎちゃんです!

お久しぶりでございます。
約1年ぶりくらいにブログを書かせて頂きます。

私たちニチコミの経営理念の基本概念には
『大切な人がいつまで元気で参画できる社会』という一節があります。

私もこの会社に入ってもう数年が経ち
日々考える事が多くなって、この言葉は
これからの社会に必要だなって事を感じるようになりました。

先日ラジオで高齢者の生きがいづくりの話をやってて、
高齢者の生きがいづくりにおいて、
1番高齢者が大切にしているのは家族との時間という事をラジオでやってました。
家族や孫と話す時間や喋る時間が何より元気になるという言葉を
インタビューに受けた人がおっしゃっていました。
この事を受けて、私もこのような時間をもっと大切にしないといけないし、
今からでもできる簡単に高齢者の生きがいづくりにつながることだと思い、
お正月に父親の実家に帰りお婆ちゃんと話す時間を増やすようにしました。
私自身、最近は親戚の集まりに数年くらい出ていなかったので、
このような時間が大切な家族達の生きがいづくりに繋がれば
私としても嬉しい気持ちになりますし、
またこんな機会があれば同じように家族との時間を大切にしていきたいと感じました。

そして老人クラブと関わる私達にとっても会報誌を通じて老人クラブの方々に
生きがいを与えられるような行動だったり、アイデアをもっと提供できるように
頑張りたいと感じました。

この生きがいを通じて日本の高齢者をもっと元気にして、社会との接点を長く持
てるよう日々の業務から意識して頑張りたいと思います。

さぁー今日も頑張るぞー!!!

【ニチコミコラム】父の最期に思うこと

2020 年 2 月 17 日 投稿者:ニチコミ

こんにちは。Shigeruです。

私事ですが、先月父が他界しました。85歳でした。

父は進行性核上性麻痺というゆるやかな進行性の病を患っており、5年前からまず歩くことができなくなり、次にしゃべること、そして食べる飲むことができなくなり、数か月前から栄養は点滴で入れていました。

老人ホームでの父は意識はあり、私が話しかけると眼はこちらをみており、話はできませんがいつも眼で会話をしてくれました。

最後私はほぼ丸1日、ベッド横で付き添うことができ、父を看取りました。

安らかに、眠るように旅立たれたその丸1日、私はいろいろと、感じたことがありましたが、それを言葉にすることは一言では難しいです。

けれども、父は最後まで戦い、人生を立派に全うした姿を私に見せてくれ、私もそれに接するにつれ、また父の人生を振り返るにつれ、長男である私の中に、たしかに、今までなかった新しいもの・新しい意識が芽生えてきました。

自分に対して、家族に対して、そして仕事に対して、人に対して、全てに実直一筋だった父。

責任感は人一倍。そして愚痴をこぼすのを見たことがない大きな父。

父は亡くなること、旅立つことで私たち家族に、「こう生きなさい。頑張れ」という楔を打ってくれたように感じました。

私たち家族には、もう一人、私が20歳の時に18歳で病で亡くなった妹がいました。

この妹もその闘病の姿と人間性で、私たち家族と他の多くの人を感化してくれました。

この時も、私も家族も、楔を打ってくれた、と思ったものです。

妹を思い出したら、「そうだな。よし、がんばろう」という気持ちになれました。

私は、毎日の日常の自分との戦いに、時に負けそうになる時もありますが、そういう時に、こういった家族、そして他の先輩方・先人の姿・楔を思い出してみたい。

私たち家族は、これからさらに、父に教えてもらったように、一日一日を大切に悔いなく生きっていきたい。私もそのために頑張りたい、そう思います。

【ニチコミコラム】さようなら「札沼線」

2020 年 2 月 10 日 投稿者:ニチコミ

 こんにちは、オールドパワーです。

 JR北海道は2018年12月21日、札沼線の途中駅である北海道医療大学駅から終点の新十津川駅までの間、47.6kmを2020年5月7日付で廃止すると発表しました。

 札沼線と呼ばれるのは、札幌駅と留萌本線の石狩沼田を結んでいたところから「札沼」と呼ばれており、現在は終点の新十津川駅まで行く列車は1日1往復で運行されているので、「始発が終列車」と呼ばれています。このような鉄道路線が実在している。「日本一の閑散路線」こと、JR北海道の浦臼〜新十津川駅間がそれです。

 しかし、同じ札沼線でも札幌市内とその近郊を走る南側の区間では、日中毎時3本程度の運転本数があり、多くの人の通勤・通学に利用されています。

 札沼線は南北で性格が大きく異なっている路線であり、「学園都市線」という愛称が付いている路線でもあります。北海道医療大学までは電化されていますが、その先は非電化で、ディーゼルカーが走ります。

 このようにどのような地域でも活躍し続ける列車を見ますと、私たちも負けずに頑張らなくてはいけないとそう思いますし、また地域貢献につながる大切な活動であるという気持ちが深く沸き上がってきます。

 なお、北海道の新十津川町は1889年(明治22年)の水害で多くの被害を受けた奈良県十津川駅村の住民が集団移住して開拓した町で、両自治体の仲は深く、今でも新十津川町は十津川村のことを「母村」と呼び、町章・村章も同じで、交流を続けています。

 2020年5月10日までに北海道を訪れる機会があれば、ぜひぜひ札沼線の乗車体験をお勧めします。

 そして私たちの企業理念でもある「誰もがいつまでも活躍できる社会」ということを別の視点から見て、考えを深めてみるのもいいかもしれません。

【ニチコミコラム】繋がり

2020 年 2 月 3 日 投稿者:ニチコミ

こんにちはmasaです。

今回はmasaの母について書きたいと思います。

母は今年で67歳、今は東京で一人暮らしをしています。
定年前は病院でホームヘルパーの仕事をしてましたが、
定年後の今も派遣として同じ仕事をしています。

家族はmasaと母の二人きりで
そんな母が少し心配で気がかりだったのですが、

今から2年前くらいのことですが、嬉しい出来事が、、、

それは、突然母の姉から連絡があったんです。

母には故郷の北海道に兄妹と育ての親がいるようでしたが、
連絡がなく、話題にも上がらなかったのでいないものだと
思っていました。

実際、母が小さい頃家庭の事情で離れ離れになり、
別々の親に育てられたそうです。

母は一度に家族がたくさん増えたようで
時々会うと、
「札幌に姉に会いに行ってきたよ!」
「宇都宮で姪っ子と一緒に餃子を食べてきたよ!」
と一つ一つ報告してくれます。
そんな話題も増え、話をする母はなんだか嬉しそうです。

人間関係煩わしさもあるようですが、
育児や仕事に専念していた時は見せなかった表情を
見せてくれています。

心配だった老後ですが、それも少なくなりました。
繋がりがあるだけで人生が豊かになるんですね!

母にはこのままいつまでも元気でいてもらいたい
ものです。

【ニチコミコラム】他者貢献の星を頭上に掲げ

2020 年 1 月 27 日 投稿者:ニチコミ

 皆さま初めまして!編集課新入社員のKotaです!

入社して約3カ月が過ぎてもまだまだ不慣れな私ですが、社員の皆さんが温かく支えてくださり大変感謝しながら日々の業務に取り組んでおります。

私は今まで19年ほど漫画家を目指して活動しておりましたが、残念ながらその道では全く鳴かず飛ばずでした…。

そんな折、妻との間に子どもを授かることとなり心機一転!漫画の夢は諦めてニチコミに入社いたしました。

夢は諦めることとなりましたが、ニチコミは今まで私が培ってきた知識や技術を僅かでも活かせる場所だと思っております。そして、漫画家を目指していた時代から持っていた「他人に喜んでもらえるものを生み出したい!」という思いは今でも変わっておりません!会報誌に似顔絵掲載や4コマ漫画を掲載するといったような新しいコンテンツをどんどん提案し、オンリーワンの仕事ができるような社員を目指したいと思っています!

話は変わりますが入社してすぐ、私の祖母が亡くなりました。92歳で老衰と大往生でしたが、認知症を患っておりました。もしも私が老人クラブの存在をもう少し早く知っていれば祖母に勧めていたと思います。そして地域の多くの方々と交流を持ち日々を過ごしていれば認知症の進行も抑制でき、もっと長生きできたのではないかと思うと大変悔やまれます。

これからの私は、全国の老人クラブの皆様に、読者の皆様に、そしてゆくゆくは世界中の皆様に「夢と・希望と・明日を生きる活力」を与え、多くの人がいつまでも元気で暮らせる社会の実現を目指し、他者貢献の星を掲げて頑張っていく所存です!!末永くよろしくお願いいたします!

【ニチコミコラム】貴方に見せたい

2020 年 1 月 20 日 投稿者:ニチコミ

初めまして!新入社員のshibamaruです。

 先輩方に温かく見守っていただきながら日々励んでおります。ニチコミに入社して3か月が経ち、老人クラブの皆さまともお会いする機会が増え、いきいきと活躍されている姿は非常に眩しく感じます。

昨年11月に「シニア健康フェスタ東京」というイベントの取材に行ってきました。老人クラブ会員の皆様によるダンス発表や演技がメインで、昨年は1,500名以上の方が参加されました。力強く、そして何より「笑顔」で楽しそうにパフォーマンスされる皆さまを見て、現在施設に入居している祖母のことを思い出しました。

私の祖母は骨粗鬆症を患っており、出かけるのも一苦労でした。交友関係はどちらかというと狭く、病院で仲良くなったお友達を家に招くこともありましたが、基本的には家でテレビを見ることが多かったです。家族は昼間全員外出し、家に一人でいることが多かったため、きっと寂しかったのでしょう。ネガティブな発言がいつの頃からか目立つようになり、施設に入るまで続きました。

 今思えば、老人クラブという存在をもっと早く意識していれば祖母に勧めただろうなあと感じます。運動は難しくてもそれ以外の趣味のサークル活動など、コミュニティが広がれば、祖母の世界はまた違ったものになったのではないかとこの頃、よく考えるのです。

 だからこそ、私はニチコミでの仕事を通して一人でも多くの方に、祖母と同じような不安を抱えている方々にこそ読んでいただける会報誌作りを目指して頑張りたいと思います。ささやかな目標ですが、私が一から手掛けた会報誌を祖母に見せに行くことを目指して頑張りたいと思います。

【ニチコミコラム】介護離職しても再挑戦・活躍できる社会を

2020 年 1 月 14 日 投稿者:ニチコミ

こんにちはBunyukichiです。

 

私の実家は岡山にあるのですが、高齢のため母は足が不自由になり、父も認知症の症状が見られるようになってきました。しかし私と弟は東京の方に出て来ていて、なかなか簡単に実家に帰ることもできません。

 

今後どうするか…、とこれまでも兄弟でいろいろ話し合っていたのですが、弟が親のために会社を退職し、岡山へ帰るということになりました。

 

ここで問題になるのが、岡山での就職先です。親の年金にぶら下がっているわけにもいきません。Uターンのために、弟は職探しに苦労したようです。

 

高齢化社会の到来によって、こうした同じ悩みを抱えているご家庭も多いのではないでしょうか。

 

全国的に多くの企業で人出不足と聞きます。人口流出に悩む都市は、こうした介護で戻って来る人たちを積極的に受け入れる政策があればいいのにな、と思うのですが、なかなか難しいのでしょうか。

 

弟はまだ30代半ば。働き盛りで早目に決断したことが功を奏してか、よい企業に入れたようです。こうして故郷に戻って来る人たちを受け入れるシステムが整備されて行けば、世の中がニチコミの理想とする「誰もがいつまでも活躍できる社会」に一歩近づくのになと思った次第です。

 

よくメディアで見聞きする悲しいニュースに、親の介護のために仕事を辞めて貧困に陥る…、という話があります。こういう人が増えてしまうと、せっかく人口が増えても地域にとってマイナスになってしまいます。また経済的な面だけでなく、職場というコミュニティから外れてしまい、本人が社会との接点すら失ってしまう危険もあるでしょう。

 

若いうちは気付きにくいですが、将来の人生設計に「自分」だけでなく「親」の今後に着いても、早くから考えておくべき時代になったのかもしれません。こうした考え方を支援する政策があれば、地域はもっと発展するのではないでしょうか?