【静岡県 地域紹介】歴史に思いを馳せる
2015 年 7 月 28 日 火曜日 投稿者:ryujiみなさん、こんにちは。
ここ静岡もようやく梅雨明けとなり、連日暑い日が続いています。
みなさんいかがお過ごしでしょうか?
熱中症も気になる時期ではありますが、そんななかでもぜひ
オススメしたいお出かけスポットがあります。
それは今年7月5日に「明治日本の産業革命遺産」を構成する
ひとつとして世界文化遺産登録された韮山反射炉です。
日本で唯一残る稼働した反射炉として歴史的価値も高く、
また地元保存会の方々の努力により非常にきれいな状態で残っています。
反射炉前に立つ江川英龍公の銅像。幕府の命により反射炉建造に
取り組みましたが残念ながら完成を見ることが出来ず没し、
息子の英敏公に引き継がれ、1857年(安政2年)に完成となりました。
反射炉遠景
土台も含め、非常にきれいな状態で保存・管理がされています。
完成当時は補強の鉄骨はもちろん無く、耐火レンガが漆喰で
塗り固められていたそうです。
連双2基4炉からなる反射炉
内部の天井がドーム状になった炉内で石炭を燃やし、天井部分に
反射した熱を集中させて千数百度の高温をつくり、鉄を溶かします。
溶かされた鉄は鋳型に流し込まれ、多くの24ポンドカノン砲
(大砲)が製造されました。
復元された24ポンドカノン砲
全長3.5メートル、重さは約3.5トンあります。
青銅鋳砲
24ポンドカノン砲に比べると小さいですが、
それでも迫力があります。
派手さはありませんが、非常に趣のある場所であります。
西洋の技術を取り入れ、徐々に近代化されていった日本の歴史の
一端がこの場所にはあります。
地元ボランティアガイドの方々もいますので、詳しい説明を
聞くことも出来ます。当時の歴史に思いを馳せ、いろいろと
想像してみるのも良いのではないでしょうか。