【静岡県 地域紹介】歴史に思いを馳せる
2016 年 10 月 17 日 月曜日 投稿者:ryujiみなさん、こんにちは。
今回は久しぶりの地域紹介、静岡市葵区にある
「臨済寺」をご紹介したいと思います。
この臨済寺、修行僧の方々がいるため普段は一般公開をしていません。
年に2回、今川義元公の命日である5月19日と、摩利支天祈祷会が執り
行われる10月15日に特別拝観が行われます。以前から行ってみたいと
思いながら、なかなかタイミングが合わず、今回やっと訪問することが
出来ました。
正面入口にあたる山門。山門の上に掲げられている山号の
「大龍山」の額は徳川慶喜の揮毫によるものです。
山門の中に安置されている「仁王像」。見上げるほどの
大きさがあり大迫力。この仁王像は明治時代の神仏分離に
より近隣の浅間神社から移されたものだそうです。
山門を通り抜け、階段をのぼると正面に本堂が見えます。
当日は県外から訪れた参拝者の方も多くいて、大変な賑わいでした。
国の重要文化財でもある本堂。勅願寺(天皇の発願によって
建立された寺院)であったことを示す「勅東海最初禅林」の
額が掲げられています。
公開されていた摩利支天の仏像。摩利支天がまたがっている
ユーモラスな表情の動物はイノシシだそうです。
今回どうしても見たかった場所が、竹千代(徳川家康)
手習いの間。今川義元の軍師であった太原雪斎から
戦国時代を生き抜くための知恵を学んだ場所であります。
残念ながら永禄11年(1568年)に武田信玄による侵攻の
際に臨済寺は焼失し、その後復元されたものでありますが
当時の様子を感じさせる、貴重な場所であります。
季節を感じさせる庭園や、その庭園を見下ろす位置にある
茶室「夢想庵」など、まだまだ紹介しきれないものが
たくさんあります。みなさん機会がありましたらぜひ訪れて
みてください。