【静岡県 地域紹介】埋もれた歴史、新たな発見を

2016 年 10 月 24 日 月曜日 投稿者:ryuji

みなさん、こんにちは。

先週は徳川家康(竹千代)が幼少期を過ごした臨済寺の特別拝観の
様子をご紹介させて頂きました。そして引き続き今週も地域紹介。
静岡市街中にある「駿府城公園」を紹介させていただきます。

天下人となった徳川家康が晩年に生活・政治の拠点とした駿府城。
残念ながら当時の建造物のほとんどは1635年の火災で焼失してしまい、
その後再建された建造物も明治の廃城令により破壊され、天守台や
内堀なども均されて埋められてしまいました。
そして現在は、巽櫓(1989年)や東御門(1996年)などが再建
されています。

現在は天守台再建に向け、位置や大きさ、残存状況などのデータを
得るため、市による天守台と内堀の発掘調査が行われています。
そして今回は10月22日(土)に一日限定で開催された発掘調査現場の
見学会に参加をしてきました。

sunpu06

調査現場の入口。作業員の方が案内をしてくれます。

sunpu05

発掘現場(本丸堀)を遠景で撮影。手前から奥に向かう石垣の上に
かつては天守台がありました。堀の深さは6mほどあったそうです。

sunpu03

本丸堀の底まで下りて間近で石垣を観察します。天下普請
(幕府が各地の大名に行わせた工事)のため、積まれた
大石には大名家の家紋などが記されたものも多くあります。

sunpu04

発掘現場内にある情報館に展示されていた鯱(しゃちほこ)や
割れ器。発掘現場からはあまり遺物の出土は多くなく、150点ほど
の瓦の破片や数点の貨幣などだそうです。

この発掘現場は来年2月まで調査を進め、その後あらためて現場
見学会を開催する予定だそうです。そして、これからさらに堀底の
遺物発掘や石垣の石の産地調査などしていくそうです。

このような地元の歴史を知っている方はあまりいないと思います。
発掘現場には老若男女多くの方が訪れ、地元の歴史を知る良い機会
となったようでした。

私自身も大変興味深く見学をすることが出来ました。
そしていずれは、天守台にそびえる天守を見てみたい気もします。
今後の調査の進展に期待します。

コメントをどうぞ

*