【日本コミュニティ】オフィスから望む歴史の片鱗
2012 年 7 月 18 日 水曜日 投稿者:hallo日本コミュニティ本社のオフィスには、自慢の大きなガラス窓があり、その窓からは六甲山や兵庫県警の大きなビルが見えます。
中でも一番大きく見えるのが花隈公園。
JRの線路を挟んですぐの所にあり、春にはたくさんの桜が咲き誇る神戸のお花見スポットです。
この花隈公園は今はひっそりと都会の真ん中で人の流れを眺めていますが、その昔には花隈城が建っていた城跡なのです。とはいいましても復元ですが…。
花隈城というお城があったのは今から約430年前。織田信長配下の荒木村重が築城しましたが、反旗を翻して戦になるんですね。この戦がとても長いんですが、最後の砦となったのが花隈城だったそうな。
花隈城の戦いは熾烈を極めましたが、当時の城主大河原具雅が城兵の無事と引き替えに切腹して戦は終了。荒木村重は戦の後毛利家の元へ亡命するという出来事があったそうです。
そして花隈公園の北側には、花隈厳島神社があります。これこそ小さくてビルに埋もれてたたずんでいますが、今や大河ドラマで話題沸騰の平清盛がおよそ830年前に福原京(神戸)を築く際、宮島(広島県)の厳島神社より勧請した神社。もともとはこの場より西の場所に建立されたんですが、神戸港の開港などで二度ほど引っ越しをして現在の花隈公園北に落ち着いたとか。
今もこの地で神戸の繁栄を願って見守り続けてくれているんでしょう。
清盛の思い、時を超えても生き続けています!(頭の中の清盛はすっかり松山ケンイチ…)
歴史的にもディープなスポットはきっとどの町にもあるのでしょうけど、普段から意識する心のゆとりは現代人の私にはなかなかなく…そして歴史の疎さも相まって。
800年で人も世もこんなに変わったんだから、800年後はどうなっているのでしょうか。
ただ、語り継がれる歴史はずっと変わらないのだと思います。
−−−− 夏草や ベンチで眠る サラリーマン −−−