【大阪府 豊能町老連】伝統を再現「田の虫送り」

2013 年 8 月 28 日 水曜日 投稿者:tow

こんにちは(^0^)ターちゃんです

 

今回は、一風変わった行事の取材へ行きましたので、ご紹介します。

 

ある日、豊能町老連副会長から「田の虫送りの取材に来てほしい。長ぐつを持ってきてね。」と、連絡をいただきました。

なんでも、50年余り前に行われていた田の虫送りを、老人クラブや地域のみなさんが主体となって再現するのだとか。

「虫送り」とは、日本の伝統行事のひとつで、松明などを持って田の畦道をまわり、虫を追い払うもので、その年の豊作を祈願する目的で行われます。

今回の再現では、同郷の者同士が良い思い出を共有し、また先人たちの思いに少しでもふれること ・ “郷土への愛着”や“仲間意識”を育むことにより地域の活力となることを目的としているそうです。

 

到着すると、広々とした田にポツポツと立ちすくむ人が・・・

よく見るとかかしでした!リアルなかかしですね。

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かなり驚きました。

 

みなさん集合すると「50年ぶりやから忘れた」と言いながら、楽しそうに掛け声の練習・確認を行っていました。

暗くなるとスタートです。

「たーのーむーしーおーくったぁー」と、太鼓とドラの音に声を合わせて歩き始めます。

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迫力があります。

 

今年は、初めての試みとして、松明行列に加えて「千灯籠」を行いました。

「千灯籠とは、たな田の畦に手作りの灯籠を並べるもので、“生命の連なり”と、人々や地域の“絆”を光で表現しようとするものです。」と会員さんから説明を受けました。

この日用意された灯籠は、およそ650個。

松明を持つ行列と、等間隔に並べられた千灯籠が暗闇に映えます。

反対側の山からの眺め

 

火が灯されたキャンドル

火が灯された灯籠

また、“田の虫送り”の経験者は現在70歳近いということもあり、次回再現を行えるかわからないというお話を聞きました。

あえて「復活」ではなく「再現」としたのは、今後若い世代による存続を願ってのことだそうです。

今回、火を持って歩く小さな子どもたちの姿が見られました。そのような若い世代の方々が、みなさんの意思を受け継ぎ、今後この伝統を受け継ぎ「復活」することを期待します。

 

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