【多摩川クラブ川崎】小学生からの協力も得て~中央・大師・田島地区合同友愛チーム研修会
2010 年 2 月 26 日 金曜日 投稿者:t-adminある取材先での、老人クラブの会長さんとの会話。
3号「取材でお邪魔するとみなさんお元気で驚きます」
会長さん「ここに来られる人はね」
ドキッとしました。
そうです。家から出られない高齢の方もいるのです。
みなさん、こんにちは。
編集3号です。
老人クラブの活動で忘れてはならないのが「友愛活動」ではないでしょうか。
地域の中にいる寝たきりやひとり暮らしの高齢者の方のお宅に訪問し、話し相手になり励ましていく活動です。
1月末から多摩川クラブ川崎(川崎市老人クラブ連合会)が川崎市内の各区で友愛チーム研修会を開いていたので、4カ所の会場にお邪魔しました。その模様をお伝えします。
まず1カ所目が1月28日にサンピアンかわさき(労働会館)で開かれた川崎区の中央・大師・田島の3地区合同の研修会。取材はアッキーナさんが行きました。
【中央・大師・田島地区(川崎区)】
中央地区老連は55チーム、大師地区老連は51チーム、田島地区老連は52チームの友愛チームがあるそうです。
3地区の代表がそれぞれ事例発表を行いました。大師地区・殿町第2老人クラブ長寿会の友愛チームの取り組みを紹介します。
チーム代表者の方のご近所にKさんという高齢者夫婦とその飼い犬、飼い猫が暮らしている家庭があったそうです。
奥さんが病気で倒れ、長い入院生活を余儀なくされました。その間、Kさんにはペットが傍らにいるもののひとり暮らし。次第に体力が弱っていきました。
近くの民生委員がそれに気付き、包括支援センターと相談しながら、Kさん宅の訪問をしたり声を掛けたり見守りを始めましたが、Kさんは日増しに犬の散歩にさえ行けない日が続きました。
そんな日々の中、奥さんが特別養護老人ホームへの入居が決まりました。残されたKさんを民生委員とともに殿町第2老人クラブ長寿会の友愛チームが見守ることに。6人で2人ひと組となり、1週間に2度訪問しました。
日ごとにベッドにいることが多くなったKさん。ホームヘルパーをお願いするようになりました。
Kさん夫婦には身寄りがなく、Kさんも奥さんと同じ施設に入居できるように民生委員が署名活動するなどして働きかけ、1年ぐらい入居待ちをしたそうです。その間、問題になったのが、ペットの世話。
たまたま近所に住んでいた小学生の女の子が毎日、学校から帰ると犬の散歩をしてくれるようになりました。さらに、部屋の中の排便の始末と餌やりを6ヶ月間手伝ってくれるようになったのです。
そんな中でKさんの入所が決まりましたが、今度はペットの引き取り手を探すのに苦労しました。
動物ボランティアを通して、インターネットで呼びかけましたが、最終的には近所の方に犬は引き取られ、猫は猫好きな方にもらわれていきました。
Kさんは涙を流して別れを惜しんだそうです。
その後、お手伝いをしてくれた小学生の女の子は、川崎臨港署と川崎臨港地区警察連絡協議会から、ボランティア活動などで社会に貢献したということで表彰を受けたということです。
近所の住人、民生委員、友愛チーム員、ホームヘルパー、包括支援センター職員、介護士のスタッフ等々、さまざまな人々がそれぞれの立場から高齢者を見守ったパターンですね。
その中でも小学生の女の子が、近所の高齢者のためにペットの世話をしてあげていたという話は、ご近所付き合いが希薄になった昨今、なかなかないことではないでしょうか。
その後、中学生になった女の子がKさんのお見舞いに行くと、Kさんは「犬のお友達が来てくれた」と女の子を喜んで迎えたそうです。
この事例発表のあと、民謡教室が開かれ中央地区有志一同が発表しました。
中原区友愛チーム研修会につづく!