【川崎市/多摩川クラブ川崎・麻生】「孤族」解消のために
2011 年 2 月 26 日 土曜日 投稿者:t-adminみなさん、こんにちは。
編集3号・なおたんです。
近頃よく耳にする「無縁社会」。
孤独死する高齢者が増え、家族とも社会ともつながりを失った人々の姿が浮き彫りになってきました。
最近ではそういった問題は高齢者だけではなく、若い世代にも増えており「孤族」という言葉も見え隠れしています。
多摩川クラブ川崎(川崎市老連)と多摩川クラブ麻生(麻生区老連)は2月23日、麻生区役所で友愛チーム研修会を行いました。友愛チーム員やチームがない老人クラブ会長にも参加を呼びかけ、44人が集まりました。
川崎市麻生区は、川崎市7区の中でも新興住宅が多い土地です。
さらに老人クラブが27クラブと少なく、友愛チームも8チームしかありません。
麻生区以外の川崎市内の老人クラブでは80〜90%の割合で友愛チームが存在するのに比べ、麻生区では30%と寂しい状況です。
極端に高齢者が少ないという訳でもありません。
「昔から住んでいるという人が少なく、繋がりも希薄で会長のなり手がいない」
老人クラブの存続も危うい中で、友愛チームを増やしていくのは苦難の道かもしれません。
さらに、個人情報の壁。
新興住宅であるがゆえに近隣住人の把握も出来ず、見守りが必要な高齢者の姿も見えてきません。
関わりを持たれるのを拒否されるケースもあります。
友愛チーム委員長のフルタ区老連副会長が語ります。
「ささいなことから始めよう」
訪問出来なくても、 電話するだけでも良い。
フルタ副会長のチームでは年2回、対象者に商品券を渡してお茶飲み話をするそうです。
対象者の家族にも老人クラブ活動を知ってもらおうと努力しています。
「自治会や社協、地域包括支援センターなどと協力して、友愛チームを発展解消させる減り方ならいいでしょう。私たちも弱ってきていて、きれいごとだけ言っても続けていけないことがあります。友愛チームがあろうと、なかろうと、高齢者同士で“孤族”を減らすことが出来ればいいのではないでしょうか」
首都圏で新しく拓かれた土地ならではの悩みだと思います。
同じように悩んでいる地域は少なくないのではないでしょうか。
多摩川クラブ麻生の奮闘はこれからも続きます。
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