【川崎市/多摩川クラブ川崎・宮前】孤独を救う光

2011 年 2 月 28 日 月曜日 投稿者:t-admin

足が、動かない。
部屋を這いつくばる。

週1回、息子が食料を買って来てくれるが、
話し相手はいない。

冷たい床の上でうずくまる。
ギュッと目を閉じる。

死にたい!死にたい!

玄関が開いた。
あなたは誰?

「死にたいなんて、言わないで」
「あなたは私と同じ歳じゃないですか」

「話し相手がいなくてさみしい? それじゃあ」

「老人クラブに入りましょう」

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みなさん、こんにちは。
編集3号・なおたんです 。
すみません、ちょっと自分に酔ってみました。

多摩川クラブ川崎(川崎市老連)と宮前区老連 は2月24日、宮前市民館で友愛チーム研修会を開きました。友愛チーム員や友愛チームが無い老人クラブの三役などの119人が集まりました。

約120人が集まり情報交換を行いました

宮前地区と向ヶ丘地区の代表が それぞれ事例発表を行いました。

宮前地区の アンドウさんは民生委員も兼ねています。
見守りをしてほしいと請われて訪問した先で、足が不自由な女性と出会いました。

顔を見るなり涙を流し「死にたい」と嘆く女性。
アンドウさんはすぐに老人クラブに入ることを進めました。

老人クラブの友愛チームでは話し相手以上の活動は出来ないと感じ、民生委員仲間と話し合い、包括支援センターとも相談して行政上の手続きをしてもらいました。

この女性は杖をついて歩けるようになり、老人クラブの会合に参加し話し相手を得るようになったそうです。

宮前区老連の友愛チームは民生委員を兼ねて活動している方が多いようです。自然と、友愛チーム、民生委員、地域包括支援センター、行政へと連携が生まれます。

基本的に友愛活動の対象は老人クラブの会員の方となりますが、非会員の高齢者も対象とし、必要なら入会を勧め、入会してもしなくても見守りを続けているチームも存在しています。

すでに超高齢社会に突入している日本です。
「友愛」という善意は老人クラブに入っていてもいなくても、関係ないということでしょう。
同じ時代を生きてきた仲間なのですから。

宮前区は団地が多く、団地ごとに結成された老人クラブが多数存在しています。
友愛チーム員が高齢化し階段の昇り降りが辛くなったことから、解散に至ったという話もありました。

どの地域にもクリアしなければならない問題が存在しているものです。
高齢者同士の友愛の輪が広がっていくことを願ってやみません。

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