シルバーパワーが日本を変える!?
2013 年 2 月 14 日 木曜日 投稿者:DORA今年も各地の老人クラブで新年会が行われました。
取材をしていて興味深いのが、来賓の方々のご挨拶です。
その時々で、行政に携わる方々が何に力を注ぎ、また、老人クラブに何を求めているのか。社会との関わりの中で高齢者に期待される役割を知ることができて大変勉強になります。
昨年は、やはり「東日本大震災」支援のお話が中心でした。
救援募金や被災者の受け入れ、被災地へスタッフを派遣している話など、漠然とした「絆」や「がんばろう」のイメージからは伝わらない、実際的なお話をたくさん聞くことができました。
老人クラブの役員で、直接現地へ駆けつけてボランティア をなさった方は、現地で見た光景を「まるで戦後の焼野原のようで、他人事とは思えなかった」と話されました。
実際に戦争を体験なさったシニア世代の方だからこその感慨があったことでしょう。
そんな沈んだ世相に希望をもたらしたのが、昨年開催された「ロンドン・オリンピック」。
史上最多のメダル獲得に、日本中が活気づきました。
開けて2013年、特に東京では「東京にオリンピックを!」という新年の挨拶をたくさん耳にしました。
中には「いくつかの競技を風評被害に苦しむ地域で開催し、現地に観客を呼び込んで応援しよう!」と熱弁をふるう方も。
前回の東京オリンピックが開かれたのは、奇しくも東老連が設立された1964年。
その頃、今のシニア世代の皆さんは働き盛り。高度経済成長のまっただ中で、希望を胸に日本を良くするために汗を流していたことでしょう。
戦争を知らないかわりに、好景気も知らない…そんな若い世代とはまた違った気持ちで、オリンピック招致を考えることができるのかもしれませんね。
「シニアでオリンピックを開催したら、日本は世界一元気な高齢者が多いのだから、好成績が期待できるのではないでしょうか」
笑顔でそう言った政治家の方がいらっしゃいました。
今、日本を明るくできるのは、高齢者の力かもしれませんね!