【ニチコミ】遠くの親戚より近くの…

2013 年 3 月 8 日 金曜日 投稿者:15

こんにちは、編集1号です。

「遠くの親戚より近くの他人」 とはよく言いますが、
老人クラブにおいては、「遠くの親戚より近くの仲間」 です。

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とある老人クラブに加入したAさんは、
初めて参加する「誕生会」を心待ちにして
「はやく誕生会にならないかしら」と
指折り数えていました。

しかし、誕生会当日、Aさんの姿が見えません。
心配になったクラブの仲間がAさんの家を訪ねました。

…チャイムを鳴らしても、出てきません。
鍵もかかっているようです。

「急用が出来たのかしら」
「忘れてしまったのかもね」

諦めて一度会場へ戻り、会長へ報告しました。

「…あれだけ楽しみにしていたのに、やっぱり変だわ」
会長は、もう一度Aさんの家に行って欲しいと頼みました。

裏口の少し開いた窓からAさんが倒れている姿を見つけ、
急いで民生委員の方に連絡!
救急車を呼び、Aさんは助かったそうです。
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Aさんが助かったのは、偶然ではありません。
普段からクラブの仲間との交流があったから、
異変に気づいてもらえたのです。

隣にどんな人が住んでいるかわからない状況では、
偶然、奇跡的なことがおこらない限り
近くの他人を助けることも、
助けてもらうことも難しいのではないでしょうか。

東日本大震災後、「絆」という言葉が多用されていますが、
ただのブームで終わらないことを願います。

ハートマーク

 

さて、ここからは余談です。
高齢者は増えているのに、老人クラブに入る人は年々減っています。

会長や、会員の方が声をかけても、
「まだ老人じゃない」「そんな暇はない」と断られるそうです。

「まだ老人クラブに入る歳じゃないし、
気のあう仲間と遊んでいる方が楽しい」
「習い事がたくさんあって忙しいのよ」

と言っている人が、80歳過ぎて周りに仲間がいなくなったり、
遠くに出かけられなくなったから、
「そろそろ老人クラブに入ろう」では、
少々、虫が良すぎるような気もします。

でも、そういう人でも受け入れるのが
老人クラブです。友愛精神!

老人クラブにはおおむね60歳から入会できます。
「まだまだ若い」から入って欲しいんですよ〜。

 

 

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