【多摩川クラブ川崎/中央・大師・田島地区】きっかけを待っている
2011 年 1 月 31 日 月曜日 投稿者:t-adminみなさん、こんにちは。
編集3号・なおたんです。
多摩川クラブ川崎(川崎市老連)が1月27日にサンピアン川崎(労働会館)で行った「三地区合同友愛チーム発表会」にお邪魔しました。
神奈川県川崎市の川崎区内の老人クラブは中央地区、大師地区、田島地区と分かれています。この日は合同で友愛チームの事例を発表しました。
なおたんが小学生のころ、孤独死の問題が表面化したと記憶しています。かれこれ20年近く経つのでしょうか。それが、昨年とうとう「無縁社会」という言葉に進化してしまいました。
老人クラブが進めている「友愛活動」は、社会から孤立しそうな高齢者宅に訪問し、話し相手になったり見守っていく内容で、老人クラブとは切っても切れない大切な活動なのではないでしょうか。
三地区のうちのひとつの事例を紹介します。
対象者のAさんは90歳。夫は既に亡くしており、息子さんと二人暮らし。近所付き合いは苦手だったようです。
チーム員は訪問に行くものの、会話が続かず困っていました。
ある日、発表者のお母さんがAさんと外出先で出会い、娘から話を聞いていたお母さんは「今度、お茶を飲もう」と話しかけたそうです。
するとAさんは喜んで、行き来が始まりました。ある時は孫が結婚した話、ひ孫が生まれた話、料理の話。発表者はAさんの話を聞きながら「本当は話し好きだったんだ」と感心したそうです。
そしてこれは「母親(世代)同士の友愛だ」と。
Aさんは同じ時代を生きた友人を求めていたのかもしれません。
高橋事務局長はこの事例を受け「きっかけを待っている人がいるのだと思います。地道な活動をお願いします」と来場した友愛チーム員に訴えました。
そう。
なにがきっかけになるかわかりません。事例発表者に対象者と同じ世代の母親が健在であったこと、仲が良く会話のある母子であったこと、母親も友愛活動に協力してくれたこと、数々の幸運が重なり、Aさんは社会との繋がりを無くさずに済みました。
齢を重ね、ひとりにならない保証はだれにも出来ないものでしょう。この友愛チームのみなさんのように優しい眼差しを持って、それを必要としている人々に手を差し伸べられることが出来たら、それはすてきなことですね。
多摩川クラブ川崎は今後も各区で事例発表会を行うので、随時取材してレポート致します。
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