【東京都/久老連】3月は一年間の総まとめ
2012 年 3 月 13 日 火曜日 投稿者:DORA春3月は卒業シーズン真っ盛り。
駅で袴姿の女学生を見かけては「私も袴で卒業式に出たかったな〜」と 指をくわえる編集5号・ドラちゃんです。
卒業とまではいきませんが、老人クラブの中にも春3月に1年間の活動の総まとめをする学校があります。
その名は「よろずや大学」。
東久留米市シニアクラブ連合会(久老連)が生きがいづくり事業として開講しています。
「やりたいことがあっても、1つの単位クラブの力では講座を立ち上げられない」という会員の声に応えて、平成9年に久老連の女性部が立ち上げました。
現在、民謡・書道・唄おう会・いきいき体操・朗読・手芸・舞踊・俳句・詩吟と全部で9つの講座があり、1年間、毎月2回開講され、久老連の会員なら誰でも受講することができます。
その「よろずや大学」の1年間の活動成果を発表する「総合実践活動大会」が3月5日、生涯学習センター「まろにえホール」で行われました。
この日は午前中に「よろずや大学」の発表、午後からは各単位クラブの活動成果を発表するとあって、入口の前には朝早くから開場を待つ会員の長い列ができていました。
あいにくの春の雨に見舞われて足元が悪い中、来場者の数は約400人にもなりました。
ロビーでは、書道と手芸講座の作品展が開かれていました。
書道教室では、今年は「行書」をテーマに1年間学習してきました。
何年も書道を習っている会員から、全くの初心者まで幅広いレベルの会員が講習を受けています。
講師の方のお話しでは、はじめは講師の指導のもと手取り足取り習っていた講習生が、やがて古典を手本にして真似る「臨書」を重ねるうちに、みるみる上達してゆくのが感慨深かったそうです。
皆さん、大変熱心に学んでいらっしゃるのです。
手芸講座には特別な講師の方はいません。
皆で集い、仲間の会員を先生に身近な材料を使って小物を生みだしてゆく楽しさが伝わってきますね。
ステージの発表の方も力が入ります。
1年間努力を重ねて学習してきた皆さんだけに、大変まとまりが良く、完成度の高いパフォーマンスです。
「唄おう会」は一番人気のある講座で
大所帯のコーラスグループが2組、入れ替えで登場。
「 詩吟」は『石童丸』を披露。
「舞踊」の講座は3つのグループでそれぞれ発表。
これは「松竹梅づくし踊ったグループ。
色とりどりの着物が華やかですね。
「民謡」は生演奏つきで。
「いきいき体操」の講座では
棒体操で行うストレッチを、ステージで披露するように仕上げました。
ユニークなのは、あまりステージでは発表しないジャンルの講座が考えた「学習成果発表」。
俳句講座は、声に出して俳句を読みあげる「披講」。
まずは自分で詠んだ俳句を発表、続けて講師に添削してもらった句を読みあげます。
添削され、語句や語順を入れ替えることで、最初に作った句がより良くなっているのがわかります。
俳句を耳から味わうことで、その場で情景を想像し、紙に書かれた文字を読むよりもリアルに感じられるように思いました。
「朗読」の講座の発表では、何やら色々と書かれた紙が登場。
ここに書かれた単語。 「電車」「馬車」「自動車」…
一見すると、どれも普通に見かける単語の羅列に見えますが、これを「お経」の調子で読むと…
「でんしゃー ばーしゃー じーどうしゃー」
あらら不思議、なんだか般若心経みたいに聞こえて来ちゃいましたよ!
ただ声を出して読むだけなら「音読」。
意図的な演出で読むことで聞き手に何かを伝えるのが「朗読」なのです。
「朗読」と「音読」の違いについて、分かりやすく説明するためのデモンストレーションでした。
それぞれに工夫を凝らして1年間の成果を発表する。まさに今年度1年間の総まとめにふさわしい発表会でした。
久老連 では、平成24年度もよろずや大学を開講します。
興味を持った方は、問い合わせてみてはいかがでしょう?