【多摩川クラブ川崎】友愛の灯を消さないように〜麻生区友愛チーム研修会
2010 年 3 月 2 日 火曜日 投稿者:t-adminみなさん、こんにちは。編集3号です。
前回に引き続き、多摩川クラブ川崎(川崎市老人クラブ連合会)の友愛チーム研修会の話題です。
今回は2月17日に麻生区役所で行われた麻生区友愛チーム研修会の話題。
麻生区老人クラブ連合会には9チーム52人の友愛チームがあります。
いままで取材した区と比べて少ないようですが、麻生区には他地域とは違う悩みがあるようでした。
「麻生区友愛チームの現状について」と題して友愛チーム委員長が事例発表を行いました。
麻生区では過去に他チームの事例発表を聞いて「うちではあんなに立派な活動は出来ない」と解散してしまったチームがあったそうです。
委員長はそんな状況から、もっと肩の力を抜いて友愛活動が出来ないものかと呼びかけました。「訪ねるのが難しい対象者には電話をかける、垣根越しにあいさつをするだけでも活動したことのうちにしてもいいのではないでしょうか」
麻生区の単位老人クラブ数自体も減少していることから、「思うような活動が出来なくても、チームを残していくことに意味があります。育てていけばいいのではないでしょうか。チームを潰してしまったら、将来自分が老いた時に様子を見てくれるチームがないという状況になってしまいます」と警鐘を鳴らしていました。
ハッとしました。
人生の終わりに老人クラブがあるわけではないのです。この高齢社会、クラブの活動が出来なくなったあとの人生も考えなくてはならないのですね。
さらに委員長は、1995年の阪神淡路大震災で被災した淡路島では、隣近所の住人が寝たきりの高齢者が寝ている部屋を把握していたから、倒壊した家屋から高齢者を救出しやすかったという話を引き合いに出し、情報収集の大切さを訴えました。個人情報の問題が出てくるものの「老人同士の方がそういう生活をわかって、有事の時に役立つと思います。老人クラブ、地域包括支援センター、社会福祉協議会、関係団体が協力していけばきめ細かい友愛活動が出来るのではないでしょうか」と語っていました。
事例発表のあと、新百合ヶ丘地域包括支援センターの職員が講演を行いました。地域住民と関係機関が連携して見守り活動をしたケースを2件紹介しました。
最後に、原紀夫事務局次長がお話ししていたことを紹介します。「訪問の回数が多ければいいことではないです。対象者に喜ばれることが大事です。対象者の話をよく聞いて励ましの言葉をかけてほしいです」
出来ることから着実に友愛の精神が根付いていくといいですね!
【次回】
宮前区友愛チーム研修会につづく!
タグ: 友愛, 多摩川クラブ川崎, 麻生区老人クラブ連合会