【多摩川クラブ川崎】個人情報の壁〜宮前区友愛チーム研修会

2010 年 3 月 3 日 水曜日 投稿者:t-admin

みなさん、こんにちは。

編集3号です。

前回に引き続き、多摩川クラブ川崎(川崎市老人クラブ連合会)の友愛チーム研修会の話題です。

最後は223日に宮前区役所で行われた宮前区友愛チーム研修会。

宮前区老人クラブ連合会には友愛チームが33チームあります。この日は、友愛チーム員のほか、友愛チームのない単位クラブの三役も出席し、150人が参加しました。

鴨志田事務局長があいさつ。左が井田耕夫区老連会長

鴨志田事務局長があいさつ。左が井田耕夫区老連会長

向丘地区と宮前地区から1チームずつ事例報告がありました。

宮前地区の宮崎第2春寿会友愛チームから「スーパーおばあちゃん」の話が出てきました。

友愛チーム員を10年以上続けている方で、いままでいろんな人を訪問してきたそうです。

その対象者の中に、川のそばでフキノトウを取って食べていたという寝たきりの方のために、スーパーおばあちゃんは同じところでフキノトウを取って、天ぷらをつくってあげたそうです。

さらに、このスーパーおばあちゃんは、玄関であいさつした時、返事で対象者の機嫌がわかるのだそうです。

対象者に長年寄り添った結果なのでしょうか。発表者は「小さなことからやっていけたらいいのでは」と語っていました。

質疑応答の時間では、「個人情報」というキーワードで議論が活発になりました。

150人の関係者が集まりました

150人の関係者が集まりました

ある女性は、民生委員になったことをきっかけに、いろんな情報を得たいと老人クラブに入会し、友愛チーム員にもなったと話していました。

地域のどこに、どのような事情を抱えた高齢者がいるかというのは、個人情報保護の観点で行政は教えることが出来ません。

友愛活動をしていく上で、最初のハードルと言えるかもしれません。

今回、川崎市4区の友愛チーム研修会にお邪魔しました。

ほとんどの地域で、民生委員や町内会、地域包括支援センターなどと連携し活動を深めている一方で、チームの減少に悩む声や個人情報保護から、見守りが必要な高齢者の把握に苦慮している声が聞こえてきました。

実際に活動している方から「(訪問を)喜ばれている」と報告があると、とても大切な活動なのだと思いました。

他人との繋がりが希薄になった世の中ですが、人はひとりで生きられるものでもなく、ひとりで生きているものでもないと考えさせられました。

ひとりでも多くの方に善意が伝わるように願いつつ、川崎市の友愛チーム研修会のレポートを終えたいと思います。


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